2015年12月15日火曜日

encounterのテキストを(強引に)日本語化する方法

今回は、なんとなく思い付きを試したら成功してしまった、
日本語化のアプローチについて纏めています。

正攻法ではありませんが、とりあえず手軽にそれらしく見せられる、ということで
方法の1つとして提案してみることにしました。




encounterの仕組みと日本語化の問題点

NEO Scavengerにおいて、イベントはencounterという名前で定義されています。
encounterを定義するテーブルでは、1シーンごとに

・左上に表示される画像
・イベントのテキスト
・提示される選択肢
・その他細かい設定項目

が設定されています。

日本語化を行う上で、テーブルに記述されたテキストを日本語に変更することは可能です。
が、NEO Scavengerにはそれを表示するためのフォントが組み込まれていません。
また、フォントの追加・差し替えは技術的に(公式側での対応も含めて)難しいようです。

そのため、テキストの書き換えによる翻訳を行う方法は今のところ確立されていません。


今回思いついたこと

というわけで、今回思いついたのは、


元のencounter用画像を横に伸ばして、
テキストを塗りつぶす形で日本語化テキストを上書きする方法でした。

…が、


そのまま貼り付けるとこのように左にずれてしまいます。
どうやら画像は左寄せではなく中央寄せで配置されているようなので、


左側にテキスト枠と同じサイズの透明な"余白"を付け足してみました。


結果はこの通り、何とかそれらしく見せることは可能なようです。


この方法の長所と短所

この方法を使うと、少なくともexeファイルを改造するような手間は掛かりません。
技術的には画像を差し替えるだけなので、Modとしての提供も可能です。

しかし、
・膨大な枚数(4桁は確実)の画像ファイルを手作業で作って貼り付ける必要がある
・日本語で長文を書き切れるスペースがあるかは分からない
・encounterの文章以外には適用できない
・Big GUIでは少し、4:3 GUIだと大きく表示が崩れてしまう
といった問題点もあります。

一言で言えば"果てしなく手間がかかる"作業なので、
あくまで一例として捉えてもらえれば、ということでお願いします。

文字のスペースが足りない、という問題に関しては、
訳文を端折ってスペースに収まるように調整するか、
encounterを分割して、文章を何回かに分けて読んでもらうことも可能です。


今回やったこと

ついでに、今回のサンプルで行った作業について纏めておきます。
encounterで使用するEnc~系画像は、一律260x180の大きさです。
サンプルでは、これを左右均等に伸ばして1080x180にしています。

左側は位置調整用の余白として使い、
右側を適当な背景色で塗りつぶし、日本語テキストを書き込んでいます。


さらに、日本語化パッチ(Mod)として提供する前提なら、
・encounterテーブルごとに画像を作成し、名前を付けておく
・getimages.phpに作成した画像の名前を記述し、読み込めるようにする
・encounterテーブルのstrImgを翻訳つき画像の名前に書き換える
といった作業が必要になります。


かなり大変ですが、これで一応日本語化しているように見せることは可能です。
もしやってみたいという方が居れば、本ブログの訳文を流用しても構いません。
が、原文の修正がないか確認して、訳注を削る程度の対応はお願いします。





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