実際に無料でプレイできるものをいくつか紹介しています。
(極力日本語版・タイル版を中心に取り上げています)
※紹介タイトルは好みとノリで選んでいます。
今回は個人的に一番プレイ時間の長い2本です。
Dungeon Crawl
日本語版:http://crawlj.sourceforge.jp/
Dungeon Crawlは、町や拠点を持たず、ひたすらダンジョンを探索する
基本的にはRogueやNetHackに近いシステムですが、
その他独特な要素が多く、独自の系統として扱われることもあるようです。
選択できる種族は26種あり、それぞれパラメータや特殊能力が設定されています。
空腹にならない代わりに食事が出来ない(薬も飲めない)ミイラや、
ほとんどの防具が装備できない代わりに、硬い鱗とブレスを持つドラコニアンなど
一部種族はかなり癖のある仕様になっています。
職業は28種ありますが、選択する種族によって選べる職業が大きく変わります。
組み合わせのトライ&エラー作業が実は一番楽しかったりします。
基本システムは綺麗にまとまっていて、
右下のインベントリからマウス選択でアイテムを使用したり、
飛び道具の照準をマウス選択/自動選択したり出来ます。
ミニマップも表示されるので、探索はさくさく勧められます。
Ctrl-Oで自動的に未探索エリアを回れるのも便利です(アイテムは拾いませんが)。
食料の確保は、敵の死体を"捌く"ことで得る肉がメインになります。
もちろん毒や病気になる肉もありますし、
あまり放置しているとすぐに腐ってしまいます。
魔法系の職業は、対応する魔法書を1冊持っていて
そこから学習・記憶することで魔法を覚えます。
追加の魔法書を拾えば、専門外の魔法でも習得は可能です。
難易度はわりと高めで、特に死亡したキャラクターの"亡霊"が
死亡したフロアに敵として出現するシステムがあったり、
最初のフロアに出現する雑魚が魔法の武器を持っていたり、
運が悪いと突然事故死するようなことも多々あります。
(亡霊は大量の経験値、後者はもちろん魔法の武器を置いて行ってくれますが)
スキルシステムはわりと細分化されていて、
成長させたくなければロックすることも可能です。
種族によってスキルの伸びが、職業によって初期習得スキルが変わりますが
器用貧乏な育て方も出来なくはないようです。
たまに店も配置されます。もちろんお金が必要ですが…
こんな感じに、巻物や食料品の専門店みたいなものもあります。
この金色の階段は、特殊ダンジョンの入り口ですが…
今回は12柱の神様の中から好きなところに入信できる寺院でした。
信仰はどれを選んでも構いませんが、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
神様にはそれぞれ友好度的なパラメータが設定されていて、
信仰した神様に好かれる行動を取ることで、
次第に色々と便宜を図ってくれるようになります。
嫌われたり他の神様に乗り換えたりするとたまに罰(物理)が飛んでくることも…
というわけでネメレクス・ソベー様を信仰してみました。
使用するごとに効果の違う"デッキ"を支給してくれるバクチ好きの神様です。
どこでも展開して捧げ物が出来る携帯用祭壇ももらえたりします。
貰ったデッキはテレポート系の効果がやたら出る"奇術のデッキ"でした。
効果の分からないアイテムも、vキーで簡単な解説が見られるので
わりとユーザーフレンドリーだったりします。
最終目標であるゾットのオーブを手に入れるには、
途中で出現する特殊ダンジョンを攻略する必要があります。
難易度はピンキリですが、それぞれに対策や耐性などが必要です。
開発は終了していますが、後述のStone Soupとして
アップデートは継続されています。
気になる方は引き続きご覧ください。
Dungeon Crawl Stone Soup
公式:http://crawl.develz.org/wordpress/
Stone Soupは、開発終了したDungeon Crawlを引き継いだ後継バリアントで、
現在もアップデートが続けられています。
日本語版はないので、無印で慣らしてからプレイしたほうがいいかもしれません。
Stone Soupからは、通常のモードに加え、
チュートリアルやヒントが表示されるモードに、
ちょっとしたお遊び感覚で触れるモードが追加されています。
種族数は前と変わらず26種ですが、
血液しか採れないかわりに、満腹度で性能が変わるVampireや
腕が8本あり、防具が装備できない代わりに指輪が8つ装備可能なOctopode、
低体力・武器防具装備不可ながら、追加の命がもらえるFelidなど、
相変わらずトリッキーな種族には事欠きません。
職業も若干差し替えられていて、
ゲーム開始地点がAbyss(ヤバいダンジョン)というAbyssal Knightや
飛び道具とその補助魔法が得意なArcane Marksmanなどが追加されています。
神様ももちろん追加されています。
該当種族が友好的になったりする植物やスライムの神がいたり、
既存要素も含めてそこそこ手が入っているようです。
インターフェースはさらに改善されて見やすくなっています。
基本操作はほぼ同じですが、コマンドのショートカットは一部変更されています。
よく使う行動や魔法、見えている敵がインベントリの上に表示されています。
マウスで操作できるので、慣れればこちらも使いやすいかもしれません。
Dungeon Sprintモードでは、1フロアの高難易度ダンジョンを
詰将棋のように攻略していくことになります。
固定配置のダンジョンは、Lv2でオーガに突っ込まされる鬼畜仕様ですが
物資をうまく使えば何とかなります。
タワーディフェンス的に拠点防衛を行うZot Defenceです。
中央のオーブに敵が重なると、プレイヤーの"最大"HPが削られてしまいます。
オーブの上に立てばいいのですが、
そのままの状態では防戦一方になってしまいます。
アイテムも固定配置のものとドロップアイテムしかないので、
装備の更新ですら不安定&命がけになります。
その代わり、ZPと呼ばれるポイントを消費して
罠やタレット的な味方を配置する能力が与えられています。
最初に覚えるOklob Sapringを配置するだけでもだいぶ楽になります。
The Arenaは設定したユニット同士の戦闘を見守るだけのモードです。
敵の種類・数・装備を設定できますが、すべて手打ちなので面倒だったり…
操作は出来ないので、検証なんかに使うのがいいかもしれません。
というわけで、今回はDungeon Crawlとその後継バリアントを紹介しました。
慣れやひいき目もちょっと入っていますが、
単純な遊びやすさと言う点ではお勧めできる2本です。
Stone Soupの日本語化はされていませんが、
それでも追加された要素やモードはなかなか魅力的なので、
両方導入して比べてみるのも面白いかもしれません。
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